電文処理機能
BXIは、電文処理機能で、電文変換、暗号・復号化、電文リストア処理を行う。
電文変換処理
BXIの入力電文と出力電文のレイアウトに相違がある場合、マッピングで電文変換処理を行う。
レイアウトは同じでも、電文のフォーマット(FLD、JSON)やキャラクターセットが異なる場合、電文を解析して再作成する電文変換処理が行われる。
暗号・復号化処理
機関/システムで暗号・復号化された電文を使用する時に暗号・復号化処理に対応する。 登録された情報と詳しい設定方法は、暗号・復号化を参照する。
電文リストア処理
送信と受信の共通部レイアウトが異なる場合、応答送信時に受信応答電文に含まれない送信共通部レイアウトの情報が必要である。
このために要求の際に、保存された送信システムの共通部を応答の際に、リストアして処理する機能に対応する。
電文処理プロセス
BXIの電文処理プロセスは、下記のとおりである。
1.共通部解析
共通部を解析する。
共通部の、電文レイアウトのフィールド名に該当する値を抽出する。暗号化フィールドの場合は復号化を行う。
解析が完了すると、インターフェースIDを識別して、個別部の電文レイアウトを決定し、要求・応答区分プログラム
を呼び出して、要求と応答を区分する。
2.共通部保存/リストア
要求電文の共通部を保存し、応答処理の際に、応答電文の共通部を要求電文の共通部にリストアする。
このためには、送信共通部の保存とリストアに使われる検索キーを指定する必要がある。
検索キーは電文属性情報
で設定でき、インターフェース別に唯一識別できる項目の集合として指定する。
EX.取引日付、取引一連番号(インターフェース別に採番)
3.個別部解析
個別部の、電文レイアウトのフィールド名に該当する値を抽出する。暗号化フィールドの場合は復号化を行う。
4.電文マッピング
入力電文と出力電文のフィールドが異なる場合、電文マッピング情報に基づいて、入力電文を出力電文に変換する。
共通部や個別部のマッピング情報はMessage Management > Message Transformation
で管理し、インターフェースごとに要求、応答をそれぞれ登録する。
5.電文作成
電文作成とは、共通部、個別部の情報に基づいて、機関やシステムの伝送電文を、キャラクターセットやフォーマットに合わせて作成(Marshal)することである。
暗号化フィールドが存在する場合、暗号化を行う。