コーデック/ハンドラプログラム
この章では、BXIのカスタマイズで一般的には使用されていないが、特殊な要件によって、エンジン機能を拡張したい場合に使用される、拡張プログラムの開発対象および方法について説明する。
tip
必要な場合は、当該プログラムの研究所と協議して開発するか、または研究所から提供を受ける。
コーデック
プログラムの用途 | 実装するJavaインターフェース | 適用する設定画面および注意事項 |
---|---|---|
コーデックプログラム | Decoder (受信時)、Encoder (送信時) | Connection Management > Connection Information |
コーデックプログラムとは、通信プロトコルがTCPの場合に、フレームを区分する方式を開発してフレームを処理するプログラムを意味する。
コーデックプログラム開発は、NettyのEncoder
、Decoder
を継承して、開発する必要がある。
Encoder
は送信時、Decoder
は受信時に使用される。
ハンドラ
プログラムの用途 | 実装するJavaインターフェース | 適用する設定画面および注意事項 |
---|---|---|
ハンドラプログラム | InboundHandler (受信時)、OutboundHandler (送信時)、DuplexHandler (送/受信時)、IdleStateHandler (Idle状態) | Base Setting Management > Institutional Business InformationConnection Management > Connection Information |
ハンドラプログラムとは、通信プロトコルがTCPの場合に、コネクションのイベントを処理するユーザープログラムである。 コネクションイベントは、ネットワークソケットで発生する、コネクション有効化(channelActive)、データ読み込み(channelRead)、データ読み込み完了(channelReadComplete)、コネクション無効化(channelInActive)などのイベントを意味する。
ゲートウェイコンポーネントで、コネクションイベント処理のために使用され、BXIで提供される基本機能を使用する場合には、ハンドラプログラムの作成は、不要である。
ハンドラプログラム開発は、NettyのInboundHandler
、OutboundHandler
、DuplexHandler
、IdleStateHandler
継承して、開発する必要がある。
各ハンドラが使用するイベントは、下記のとおりである。
- InboundHandler : 受信
- OutboundHandler : 送信
- DuplexHandler : 送受信
- IdleStateHandler : Idle状態発生