処理フロー
一般インターフェース
チャネルで発生する、一般的なインターフェース処理時に行われる処理フローである。
インターフェース要求が、正常にログイン処理されたユーザーによる取引なのかどうかを検証する。 下記はインターフェースの処理フローである。
要求処理フロー
チャネルシステムから要求されるインターフェースであり、ログインされたユーザーを検証するルーターが含まれる。 必要に応じて、流量制御ルーターを追加定義できる。
使用されるルーターの説明は、下記のとおりである。 項目”含む”は、MCIが提供するフローに含まれるか否かを表示したものであり、 要件に従って、定義されているフローを調整し、プログラムをカスタマイズする。
要求フロー使用ルーター1
ルーター | 含む | 説明 |
---|---|---|
systemThrottleControlRouter | インターフェースの流量制御を処理するルーター | |
systemStandardMessageCreateRouter | 標準電文を作成。標準電文作成プログラムを呼び出し、標準電文を使用するチャネルシステムではルーターを除外可能 | |
requestHeaderMappingRouter | o | 共通部の変換情報が存在する場合は変換を処理し、変換情報がない場合は変換しない、変換情報にマッピングプログラムが存在する場合はマッピングプログラムを呼び出す |
systemBodyUnmarshalRouter | o | 個別部のUnmarshal処理、暗号化フィールドが存在する場合、暗号化プログラムを実行して復号化処理 |
systemLoginValidationRouter | o | 正常ログイン処理されたユーザーによる取引なのかを検証、端末状態情報の最終取引時間 を変更 |
messageBodyMappingRouter | 個別部の電文変換情報が存在する場合は変換処理し、変換情報がない場合は変換処理しない、変換情報にマッピングプログラムが存在する場合はマッピングプログラムを呼び出し、変換を使用しない場合は当該ルーターを除外できる | |
transactionBusinessProcessRouter | インターフェースに定義されたユーザープログラムの呼び出し、インターフェースのユーザープログラムを使用する場合に含む | |
systemTimerRegisterRouter | o | 要求電文のリストア情報保存およびTimeout情報保存、Timeout処理を実行 |
要求フロー使用ルーター2
ルーター | 含む | 説明 |
---|---|---|
systemMarshalRouter | o | 電文をMarshalして伝送する電文を作成、チャネル要求電文を暗号化する場合の暗号・復号化プログラムの呼び出し |
systemSendProtocolRouter | o | プロトコルによって電文伝送、TCP、HTTPによってルーターの呼び出し |
systemTcpSendRouter | TCP(S)プロトコル使用 | |
systemHttpSendRouter | HTTP(S)プロトコル使用 |
応答処理フロー
内部システムから受信した応答を処理するフローです。
使用されるルーターの説明は、下記のとおりである。
ルーター | 含む | 説明 |
---|---|---|
systemTimerRestorationRouter | o | 登録されたタイムアウト情報を解除 |
responseHeaderMappingRouter | o | 共通部の変換情報が存在する場合は変換を処理し、変換情報がない場合は変換しない、変換情報にマッピングプログラムが存在する場合はマッピングプログラムを呼び出す |
systemBodyUnmarshalRouter | o | 個別部のUnmarshal処理、暗号化フィールドが存在する場合、暗号化プログラムを実行して復号化処理 |
messageBodyMappingRouter | 個別部の電文変換情報が存在する場合は変換処理し、変換情報がない場合は変換処理しない、変換情報にマッピングプログラムが存在する場合はマッピングプログラムを呼び出し、変換を使用しない場合は当該ルーターを除外できる | |
transactionBusinessProcessRouter | インターフェースに定義されたユーザープログラムの呼び出し、インターフェースのユーザープログラムを使用する場合に含む | |
systemMarshalRouter | o | 電文をMarshalして伝送する電文を作成、内部システムの応答電文を暗号化する場合の暗号・復号化プログラムの呼び出し |
systemSendProtocolRouter | o | プロトコルによって電文伝送、TCP、HTTPによってルーターの呼び出し |
systemTcpSendRouter | TCP(S)プロトコル使用 | |
systemHttpSendRouter | HTTP(S)プロトコル使用 |
ログインインターフェース
チャネルでログインインターフェース処理時に行われる処理フローである。 ログインインターフェースの応答電文を受信後、応答電文が正常の場合ログイン状態情報を作成する。 下記はインターフェースの処理フローである。
要求処理フロー
チャネルシステムから要求されるインターフェースであり、基本処理フローはシステム電文処理フローから呼び出される。
ログインインターフェースの要求処理フローは、基本的には、一般インターフェースと同じである。 ただし、ログイン取引のため、ログイン検証および流量制御ルーターは含まれない。
応答処理フロー
内部システムからログインインターフェースに対する応答であり、処理フローにログイン状態作成ルーターが含まれる。
ログインインターフェースの応答処理フローは、基本的には、一般インターフェースと同じである。 ただし、ログイン成功による応答取引で、ログインの正常状態を管理するためのルーターが追加される。 追加されるルーターは下記のとおりである。
ルーター | 含む | 説明 |
---|---|---|
systemUserLoginRouter | o | ログイン状態情報作成処理 |
ログアウトインターフェース
チャネルでログアウトインターフェース処理時に行われる処理フローである。 ログアウトインターフェースの応答電文を受信した後、端末状態の情報を変更する。 下記はインターフェースの処理フローである。
要求処理フロー
チャネルシステムで要求されるインターフェースであり、一般インターフェースの要求処理フローと基本的には同じである。
基本的にルーターは、一般インターフェースと同じだが、要求処理フローの流量制御機能のみ使用しない。
応答処理フロー
内部システムからの、ログアウトインターフェースに対する応答であり、処理フローにログアウト状態変更ルーターが含まれる。
ログアウトインターフェースの応答処理フローは、基本的には一般インターフェース処理と同じである。 ただし、ログアウト成功による応答取引で、ログアウトの正常状態を管理するためのルーターが追加される。 追加されるルーターは下記のとおりである。
ルーター | 含む | 説明 |
---|---|---|
systemUserLogoutRouter | o | 端末状態情報をログアウト変更処理 |
責任者インターフェース
チャネルから要求される責任者(接続情報)インターフェース処理時に行われる処理フローである。 下記はインターフェースの処理フローである。
責任者承認取引のフローはに、下記のように多数のインターフェースが含まれている。
- 操作者端末で責任者承認(一般)インターフェースが発生すると、内部システムの受信サービス01は責任者承認事由メッセージなどの承認情報がないためエラー処理される。
- 操作者端末で責任者インターフェースが発生すると、内部システムの受信サービス02は当該ユーザーの責任者情報を転送し、MCIでは接続された責任者情報をチャネルに転送する。(責任者インターフェース)
- 操作者が責任者リストの中から責任者を選択し、事由メッセージを含めて責任者端末に承認要求を送れば責任者は承認処理する。
- 操作者端末で事由メッセージを含む責任者承認(一般)インターフェースが発生すると、内部システムの受信サービス01はインターフェースを処理する。
要求処理フロー
チャネルシステムが要求するインターフェースであり、基本的には一般インターフェースと同様である。ただし、当該処理フローでは流量制御ルーターは設定しない。
応答処理フロー
内部システムからの、責任者インターフェースに対する応答であり、処理フローにの責任者情報に基づいて接続された責任者リストを処理するルーターが含まれる。
追加使用されるルーターは下記のとおりである。
ルーター | 含む | 説明 |
---|---|---|
systemAuditInfoRouter | 共通部、個別部などの責任者情報に基づいて接続された責任者情報の作成処理 |
BIDインターフェース
内部システムから、チャネルにBIDメッセージ(イベントメッセージ)伝送処理を実行する処理フローである。 応答処理を必要としない単方向メッセージであり、応答フローは設定しない。
要求フロー
要求フローには、BIDメッセージ処理ルーターが含まれ、当該ルーターから、BIDメッセージの作成、およびチャネルシステムへのメッセージ伝送処理を実行するユーザープログラムを呼び出す。
追加使用されるルーターは下記のとおりである。
ルーター | 含む | 説明 |
---|---|---|
systemBidSendRouter | 受信した電文を利用して端末に伝送するデータを作成し、端末のWebSocketを利用してデータを転送、上記の機能を処理するためのセッション管理プログラムをカスタマイズして開発する必要がある。 |
BIDの場合、要求システムに応答を送信しない。HTTPの場合、HTTP応答コードを正常に伝達する。
応答フロー
内部システムからチャネルにBIDメッセージを送る単方向インターフェースであるため、応答フローは設定しない。
Localインターフェース
チャネルから要求されるインターフェースのうち、MCIが管理する、セッション情報、端末状態などの情報だけで応答を作成して、送信できる場合に使われるインターフェースタイプである。 Localインターフェースは、チャネルとMCIと間のみで、ンターフェース処理を行う場合に使用するため、応答フローの設定を行わない。
要求フロー
要求フローでチャネルシステムの要求が入力され、応答電文を作成して応答電文の送信を行う。
Localインターフェース処理のために追加使用されるルーターは、下記のとおりである。
ルーター | 含む | 説明 |
---|---|---|
transactionBusinessProcessRouter | o | インターフェースの要求ユーザープログラムを呼び出す役割を持ち、要求ユーザープログラムをカスタマイズして応答電文を作成する役割を実装する |
systemLocalTransactionRouter | o | 応答電文を送信するシステムを要求システムに設定する作業を実行し、当該ルーターを含めなければ応答電文が受信システムに送信される |
応答フロー
応答フローは設定しない。内部システムで応答処理を行わず、応答フロー処理で応答処理が完了する。